キャディバッグのお手入れは使われている素材に左右される場合がございます。
素材の種類によってお手入れ方法が違いますので注意が必要となってきます。
エナメル素材はキズや汚れに強く、本来皮革であれば天敵である水にも耐性があり、非常に耐久性が高く、見た目に高級感が出るのが特徴です。
エナメル素材専用のローションやクリームというのが販売されているのでそれで定期的に磨くだけという非常に簡単なお手入れ方法になります。オススメは半月～1ヶ月に1回お手入れをすることで、汚れを落とすだけでなく、熱や光による変色、ひび割れを防ぎエナメルバッグの光沢感を持続させることができます。革のバッグ用のクリームがあるからと言って、エナメルバッグに代用しては絶対にいけません。エナメルの表面に施されている樹脂コーティングが剥がれてしまい、光沢がなくなってしまうこともあります。
比較的撥水効果があり水に強いとされていますが、濡れた状態でいるとひび割れしやすくなりますので、雨などで濡れた場合には水気をしっかり拭いて風通しの良い場所で乾燥させましょう。エナメルバッグは熱や暑さに強くないため、温度が高いところで保管していると樹脂コーティングが溶けてしまい、べたつきの原因になります。
そして、湿度が低すぎると今度は乾燥によりひび割れてしまうこともあるのです。適度に湿度のある、涼しいところに保管するのがベストです。
合成皮革はフェイクレザーとも呼ばれています。一般的に価格やお手入れが本革に比べて楽で、靴やバッグはじめ洋服やソファなど、さまざまな物の素材に使われ親しまれています。
合成皮革のキャディバッグのお手入れは、中性洗剤を薄めた水に柔らかい布を浸して硬く絞り軽く拭き取り汚れをとります。また使用頻度により撥水効果が低下することが考えられます。そんなときは、撥水スプレーを利用しましょう。
合成皮革の物にカビが生えたときのお手入れは、まずレザー用のブラシでカビを払い取りましょう。とり切れない場合、蒸しタオルでカビの部分を蒸らし再びレザー用のブラシをかけます。カビがとれたら1日以上日陰干しをししっかり乾燥させましょう。また重曹を100㎖の水で薄めカビにスプレーする方法もあります。スプレーした後は、乾いた布で拭き取りましょう。その後は、風通しの良い日陰にほして乾燥させます。
基本的にデニムは丈夫と言われています。しっかりと織り上げ、耐久性と強度に優れています。比較的、摩擦にも耐えることが出来、ラフに扱っても意外と大丈夫な素材と言えます。
デニム生地は色落ちと、色移りに気をつける必要があります。インディゴ染料は通常の染料と比べ、紫外線の影響を受けやすくなっています。保管する際は、外からの太陽の光や部屋の蛍光灯の光に十分に注意して下さい。
汚れに対しては、まず中性洗剤を水でうすめ溶かしつけます。柔らかい布をその液に浸して軽く絞ります。表面をトントンと軽くたたくようにして汚れを落としていきます。力を入れて擦ると汚れが繊維の奥へ入り込んだり、色落ちの原因になったりしますのでご注意ください。汚れが浮いてくれば、乾いた布などで汚れを吸い取ります。固く絞った布で洗剤が残らないように拭き取って自然乾燥させます。このときドライヤーなどを使用すると生地を傷めてしまいますのでご使用にならないようにしてください。
使い込むほどに味わい深く愛着の生まれるのが帆布素材です。丈夫で長持ちする素材の為、末長くご愛用いただくためのお手入れ方法をご紹介します。
帆布は拠り合せた縦糸と横糸で平織りしたもの。織り目の隙間はホコリは溜まりやすくなります。帆布の織り目に添ってブラッシングしてあげましょう。
雨などで濡れてしまったら、まずは乾いた布で水分を拭き取りましょう。一部分だけ濡れていると染みのように跡が残ってしまう可能性があります。固く絞った布でたたくようにバッグ全体を拭いてあげましょう。防水スプレーは、雨水をはじいたり、汚れをつきにくくする効果があります。バッグがしっかりと乾いている状態で約30cm程度離したところから全体にスプレーしましょう。スプレーしすぎると色ムラになる場合があるのでご注意ください。スプレー後は、しっかりと乾かしてください。（シリコン系のスプレーは通気性が低いのでご使用はお控えください）
バッグの角や、小さく汚れがついてしまった箇所は、白い消しゴムで軽く擦ってください。強く擦りすぎたり、広範囲の汚れを落とす場合は色ムラや色落ちする場合がありますのでお控えください。
汚れをしっかりと落としたいときは、歯ブラシや柔らかい布に薄めた中性洗剤を含ませ汚れを落としてください。濡れタオルで洗剤をふき取ったら通気性の良い場所で日陰干しします。
帆布は天然素材ですので湿気に弱いです。保管には、直射日光の当たる所・高温多湿の所は避け、カビ・シミを防ぐために風通しの良い日陰で保管して下さい。
丈夫でしわになりにくい、優秀な特徴をもつのがポリエステルの素材です。色落ちしやすいので汚れが気になる場合の洗剤は弱酸性の素材に優しいものを選びます。中性洗剤でも問題なく使用できますが、蛍光剤が入っていないものにしてください。蛍光剤の成分が強いとバックの色落ちの原因になります。色落ちしやすいので、やわらかいスポンジなどで軽く擦り汚れを落としてください。洗剤が生地に残らない様に、最後に水やぬるま湯をスポンジに含ませてすすぎ洗いします。タオルなどで水気をとり、日陰で乾かして下さい。
ポリエステルは熱に弱い素材です、夏季に高温になる車内等に保管しないようにして下さい。型崩れ、変形の原因になることがございます。
ナイロンは軽くて引っ張りや摩擦などにも強いので丈夫ですし、発色性も良いのでカラーバリエーションも豊富です。簡単な汚れであれば、文房具用の白い消しゴムでこすって落とすこともできます。
汚れが酷い場合は、ある程度の汚れやほこりを叩き落としてから、中性洗剤を含ませたタオルを固く絞り拭き取ります。ナイロンは熱に弱く黄ばみが出やすい素材なので、乾いたタオルで水気をとり陰干しして下さい。
使い込むほどに艶としなやかさが出てくる「革バッグ」は、時間とともに風合いが増す“経年変化(エイジング)”も楽しみのひとつ。でも、時とともに表面に細かいひび割れができたり、保管している間にカビが発生したりします。
革も人間の肌と同じようにお手入れをしないで放置してしまうと、表面に潤いがなくなってカサカサの状態になります。できるだけ使用後は乾拭きしてバッグに付着したホコリを落とすと光沢が長持ちします。布は柔らかい素材のものを選び、バッグに傷が付かないように優しく拭きあげて下さい。
革に潤いを与える為のオイルケアは、革の種類や使用頻度によってタイミングが異なります。基本的には、購入時よりも表面がカサついてきたと感じた時に行うのがオススメです。オイルケアは過度にやりすぎると、オイルが染み込まず、べとつきが残る場合がありますのでご注意下さい。
汚れは、革専用のクリーナーを付けた布を汚れた部分に当てて、軽く叩きながら汚れを浮かします。この時に布で擦ると色落ちしたり、汚れが広がってしまうので優しく叩きながら汚れを浮かせましょう。浮き上がった汚れを綺麗な布で拭き取り、仕上げに乾拭きして余分なクリーナーを取り除いたら完了です。クリーニングのポイントは、“汚れに気付いたらすぐに対処する”こと。汚れをそのまま放っておくと、革の中まで染み込んでしまいます。
乾燥だけではなく、雨や水も革にとっては大敵です。革に水分が付着するとシミや色落ちの原因になるので、定期的な「防水ケア」でダメージ対策をしておきましょう。
